ホーム>お知らせ一覧>報告>【報告】国立療養所長島愛生園フィールドワーク
お知らせ
NEWS
報告

【報告】国立療養所長島愛生園フィールドワーク

公衆衛生学マスター養成プログラムのパイロット事業として、2023年11月4日(日)に国立療養所長島愛生園を訪問し、フィールドワークを実施してきました。 岡山大学医学部医学科地域学修タスクフォース、岡山大学医療系学習サークルILOHA岡山大学地域医療人材育成講座との合同企画です。

長島愛生園は岡山県瀬戸内市にある国立ハンセン病療養所で、1930年に発足しました。長島にはもう一つ邑久光明園があります。1943年のピーク時には邑久光明園と長島愛生園それぞれ1,171名、2,009名で併せて世界第三、長島愛生園だけでも世界第四で国内最大の入所者がおられました。

岡山大学医学部医学科学生計11名が参加し、歴史館で国のハンセン病政策と長島愛生園での出来事について学んだ後に、愛生園スタッフと歴史回廊(患者収容桟橋、収容所、監房、納骨堂)、そして十坪住宅や光ヶ丘恵の鐘を見て廻りました。

学生からは、「現場を見に行くことの重要性を改めて実感した。」また、「入所者の生活や当時の社会状況を知ることができた」との感想もありました。COVID-19流行のために、岡山大学医学部としても長島愛生園の実習地域訪問がしばらく中断していました。しかし、ポストコロナ時代の学びの重要性をこの訪問を通じて再確認することができました。

さらに、2023年4月には新しい研修施設「むつみ交流館」が開館しています。当ポストコロナ事業としても重要な実習地域として取り組んで参りたいと思います。