マスター養成プログラム
公衆衛生学マスター養成プログラム
- 公衆衛生学
- 疫学・衛生学
- 地域医療学
養成すべき人材像
- 地域医療では、Communityの一員、共同体として、疾病を予防し、健康増進をはかり、生活の質(Quality of life)を高く長く保つための役割を担える人材
- 基礎医学と臨床医学の接点であると同時に、社会との対応が求められる公衆衛生学を学び、公衆衛生活動により、住民の健康な生活を守る上での様々な活動を実践できる人材
講座型科目
公衆衛生学・疫学概論
地域保健・医療・福祉・介護の制度、産業保健の制度、ライフステージ別の一次、二次、三次予防などを学習し、地域・産業保健活動の医師の役割を学ぶ。健康の概念および疫学の基本を学習し、わが国の疾病構造の推移および主要疾病、生活習慣病の危険因子を学ぶとともに、医師となり臨床研究の解釈、研究実施ができる人材を育む。
実習型科目
公衆衛生学実習Ⅰ
各地域や国内の公衆衛生上の課題を学ぶ実習を行う。具体的には、保健所による地域保健実習、県庁による医療政策実習、企業などの産業保健活動を学ぶ産業保健実習、地域の健康増進活動を学ぶための地域診療所での実習などを行う。
公衆衛生学実習Ⅱ
公衆衛生学実習Ⅰに加え、下記のコースを選択する。(複数選択可)
- 厚生労働省見学コース:厚生労働省を訪問し、国レベルの保健医療政策実践を見学する
- 国立感染症研究所見学コース:国レベルの感染症対策(サーベイランスや疫学調査など)を見学する
- 統計実習コース:地域の課題を解析するための疫学・統計解析法については、初学者向けに統計解析ソフトStata操作の初歩から多変量解析まで教育動画(オンデマンド)による指導を整備し、基本操作のスキルの獲得を促す。地域医療から得られると想定される実地に近い(仮想)データから、その分布や関連要因の解明を疫学・統計解析によって行い、その課題解決を行う。解析、課題抽出、課題解決のプロセスについてプレゼンテーションを行う。
- 地域保健行政コース:都道府県レベルの保健医療政策実践や地域保健活動(感染症、母子・精神保健など)を見学する。保健所業務などを効率化するためのDX化の提案も行う。
- 地域感染対策コース:地域における感染対策(クラスター対策や病院間連携)などについて実際の現場を訪問し学ぶ。
- 地域研究実践見学コース:地域疫学研究の実践を見学する。例えば、地域在住の一般市民を対象とした家庭血圧管理フィールドワークを見学し、家庭血圧変動に与える影響の要因解明と生活習慣の改善に向けた連携体制や健康教育について実践的に学ぶ。
教育内容の特色
地域保健および産業保健の現場などに関する講義や実習を通し、課題を見つけ、その課題に対して、問題解決の方法を地域や職場の実状に即して述べることが出来ることを目標とする。実習では、単なる見学だけでなく、地域保健、産業保健における課題の解決法をより実践的に、かつ、より最適な解決方法を考えるため、テーマによっては、コンペティションを実施するなどの工夫も加える。それにより、学生の興味をひくとともに、大学を超えて学生交流を行うとともに切磋琢磨できる環境とできる。また、コロナ禍で問題となった、地域における感染対策(クラスター対策や病院間連携)を学ぶこともできる。
指導体制
本事業推進委員会の下に設置されるカリキュラム検討委員会において指導体制を構築(岡山大学疫学・衛生学、公衆衛生学講座を中心とし、公衆衛生学、衛生学教室の教員、保健所・行政の社会医学系専門医、保健師、多職種スタッフによる指導を行う。)
統計解析ソフト教育:岡山大学
開始時期
令和5年1月より順次
養成目標人数
(年度) | 令和4 | 令和5 | 令和6 | 令和7 | 令和8 | 令和9 | 令和10 | 計 |
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1年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
3年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
4年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
5年次 | 36 | 40 | 44 | 50 | 55 | 61 | 67 | 353 |
6年次 | 0 | 36 | 40 | 44 | 50 | 55 | 60 | 285 |
計 | 36 | 76 | 84 | 94 | 105 | 116 | 127 | 638 |
尚、本構想案は現在具体化に向けて準備中であり、実際のカリキュラムとは若干異なる可能性があります。