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プログラム
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地域医療プログラム

LOCAL
正課

地域医療フィールドリサーチプログラム

対象年次:2~3年次
取り組む分野
  • 地域医療学
  • 総合診療学
  • 家庭医療学
  • 多職種連携

養成すべき人材像

早期地域医療体験で認識した地域医療の構造的課題の解決と医学研究の発展に向けてコミュニケーション能力や批判的・創造的思考力等の資質・能力を身につけ、種々の医療課題をより科学的な視点から深く考察できる人材

実習型科目

医療面接実習

医療現場に入る前に、模擬患者の協力を得て、医療面接実習を行う。模擬患者から「患者役としてどのように感じたか」をフィードバックされることにより、自分の言語・非言語のコミュニケーションが相手にどのように伝わるのかを知る。これにより下記を達成する。

  • 人間と関わる上で重要な言語・非言語のコミュニケーション技術を学び、実践する。
  • 必要とされる医療面接の技能と態度を、模擬体験を通して学ぶ。
  • 医療情報を適切に収集する、良好な患者・医師関係を築く、この両輪の重要性を知る。
  • 基本的なコミュニケーション理論を理解し、実践できる。

地域医療体験実習

臨床医学を修めるに先だち地域の医療現場に触れることで、プライマリ・ケアや地域包括ケアについて理解し、これから学ぶべき知識と目指す方向を再確認する。これにより下記を達成する。また、実習参加にあたっては、オンデマンドコンテンツを利用して「学びのポイント」を確認し、「医療安全・プライバシー保護・接遇」についての事前学習を行う。

  • プライマリ・ケアの実際とそれに実践する医師・スタッフ・医療機関に求められる役割や責務を理解する。
  • 多職種連携による地域包括ケアを現場で果たす役割や意味を理解する。
  • プライマリ・ケアで求められる医学知識の概要を理解し、臨床医学を学ぶ動機づけを行う。
  • 患者の訴えや診療上の障壁の対処に、問題解決型思考法がどう活用されているかを知る。

地域診断実習

各種データの分析や自治体や保険者が出す資料を基に地域診断を行うことで、地域の健康・公衆衛生上の課題を捉え、地域医療に関わるものとして、地域の健康増進にはどのようなアプローチをとるべきかを考察する。

地域実習報告会

実習終了後に、参加学生が様々な特色のある実習施設で経験したこと、感じたこと、各地域診断等の実習成果は実習報告会として、グループワークを行い、互いの経験の共有と自分たちのキャリアにおける地域医療への関わり方などについて考える機会を持つ。4大学の学生が集うことにより、仲間意識を育み、地域医療への意欲を高める。

上記実習を通し5~6年次で実施する共創型地域医療実習で地域医療の実践を行うための下地作りを行う。

教育内容の特色

〇模擬患者の協力を得て、医療面接実習を行う。その時の患者の言葉、態度とを観察し、言語、非言語のコミュニケーションをとることにより、自分自身が相手にどのような感情を引き起こすこととなり、そのことによって、患者・医師関係の構築にどのように影響するのかを、模擬医療面接の実施により体験し、模擬患者や指導医からのフィードバックを元に、内省を行う。そのことにより、実際の医療現場での医療面接につなげることを目標とする。

〇1年生での実習に引き続き、学生は日々の学びをe-ポートフォリオへ記録していく。自身の成長を記録し、感じることが出来るシステムを導入する。日々の実習の振り返りを自学の教員だけでなく、他大学の教員や実習施設指導医・スタッフと行うことで、より多様な価値観や考え方を持ち、柔軟に育つことができるようになる。

〇地域医療体験実習、地域診断実習を通して、地域医療の課題の抽出し、解決方法について科学的な視点から考察を行う。実習先を4県から選択できることとし、学生はより多彩な地域医療に触れる機会を持ち、それぞれの地域によって課題が異なっていること、その解決方法も異なってくることを考察することが出来る。また、その成果を学生間で共有することにより、自身のみでは経験できなかった地域医療の魅力や課題を共感する。課題解決に向けて自分たちのこれからのキャリアにおいて何ができるのかを考える機会とする。

香川大学では学内で模擬患者の養成も行われており、医療面接実習を十分に実施できる体制が整っている。また、これまで十分に実施が困難であった地域診断実習を公衆衛生学系講座と連携することにより、実施できる体制を新規に構築する。これにより、地域医療課題を科学的に「考察」することができ、これまでにない特色ある学びを創出する。

指導体制

本事業推進委員会の下に設置されるカリキュラム検討委員会において指導体制を構築(香川大学医学部医学教育学講座を中心とし、各大学地域医療系講座の教員、地域医療機関指導医、多職種スタッフ等で指導を行う。)

開始時期

令和5年2月より順次

養成目標人数

(年度) 令和4 令和5 令和6 令和7 令和8 令和9 令和10
1年次 0 0 0 0 0 0 0 0
2年次 0 0 0 0 0 0 0 0
3年次 0 31 34 37 40 45 50 237
4年次 0 0 0 0 0 0 0 0
5年次 0 0 0 0 0 0 0 0
6年次 0 0 0 0 0 0 0 0
0 31 34 37 40 45 50 237

尚、本構想案は現在具体化に向けて準備中であり、実際のカリキュラムとは若干異なる可能性があります。