オンデマンドプログラム
地域医療 全人的医療教育プログラム
- 緩和ケア
- アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、ユマニチュード
- ナラティブに基づいた医療(NBM:Narrative Based Medicine)
養成すべき人材像
地地域医療に従事するにあたり、患者、家族、地域のニーズにあった全人的医療を提供できる人材
講座型科目
緩和ケア研修プログラム
Basic コース
「患者の視点を取り入れた全人的な緩和ケア」を理解し、「緩和ケアにおけるコミュニケーション」の方法について学ぶ。患者の療養場所の選択、地域における連携、在宅における緩和ケアの実際等についても、現場の実践者から学ぶ。
Advanced コース
がん疼痛の機序、評価及びWHO方式のがん疼痛治療法を基本とした疼痛緩和に係る治療計画などを含む具体的なマネジメント方法について学び、実際の事例を基に苦痛のスクリーニング・評価を行い、その結果に応じた症状緩和及び専門的な緩和ケアへのつなぐ方法について学ぶ。あわせて、呼吸困難、消化器症状等の身体的苦痛、不安、抑うつ、せん妄等の精神心理的苦痛に対する緩和ケアについても理解する。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)研修プログラム
Basic コース
本⼈が家族等や医療者との対話を繰り返すことで、「大切にしたいこと」や「自分らしく生きること」に気づき、それを支えていく方法を一緒に考える過程の重要性を理解する。
Advanced コース
事例を基に、ACPを地域医療での実践者から学ぶ。また、「人生会議」の実施や普及に医師としてどのように関わっていくべきかについて学ぶ。
次世代マルチモーダルケア技術「ユマニチュード」研修プログラム
Basic コース
ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味をもつフランス語の造語で、「あなたを大切に思っていることを相手にわかるように伝える技術」である。その理論と技術を理解し、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションについて理解する。
Advanced コース
事例を基に、「見る」「話す」「触れる」「立つ」を「ケアの4つの柱」とし、「ケアの5つのステップ」で構成するケア・コミュニケーション技法の実践について学び、「言語・非言語コミュニケーション」の重要性を理解する。
ナラティブ・ベイスト・メディスン(NBM)研修プログラム
Basic コース
「患者さんや家族の物語を聞くこと」の重要性を理解し、患者₋医師の信頼関係を築く過程を学び、事例を基にNBMの普遍性と新規性を理解する。
Advanced コース
実習の経験も踏まえ、NBMとエビデンス・ベイスト・メディスン(EBM)が、臨床医学においての「両輪」であることを理解し、事例を基にどのように両立させるべきかを学ぶ。
教育内容の特色
地域医療では、患者‐医師の距離が近く、より深い全人的医療が求められる。患者、家族の個性、その物語を尊重し、「あなたを大切に思っている」ことを伝え、ニーズにそった医療を提供することが求められる。オンデマンドで「全人的医療」についてのコンテンツを、それぞれの時期に、繰り返し学習し、その時点の自分自身の経験とともに振り返ることにより、より学びを深め、より深い全人的医療を提供できるようになる。
緩和ケア研修、ACP研修に加え、次世代のモーダルケアとしてユマニチュード研修を取り入れる。また、ナラティブ・ベイスト・メディスン研修により、「患者さんの物語をそのまま受け取る」ことによる患者‐医師関係の構築について学ぶなどなど、多面的なアプローチで全人的医療を目指す特色ある教育プログラムを開発し、実施する。
指導体制
本事業推進委員会の下に設置されるカリキュラム検討委員会において指導体制を構築(香川大学医学部医学教育学講座を中心とし、各大学地域医療系講座の教員、地域医療機関指導医、多職種スタッフ等で指導を行う。)
【緩和医療研修プログラム】・【ACP研修プログラム】
柏木秀行(飯塚病院 連携医療・緩和ケア科 部長)
【次世代マルチモーダルケア技術「ユマニチュード」研修プログラム】
本田美和子(国立病院機構東京医療センター総合内科 医長/医療経営情報・高齢者ケア研究室 所長)
【ナラティブ・メディスン研修プログラム】
小比賀美香子(岡山大学学術研究院医歯薬学域 総合内科学)
開始時期
令和4年9月より順次
養成目標人数
(年度) | 令和4 | 令和5 | 令和6 | 令和7 | 令和8 | 令和9 | 令和10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2年次 | 83 | 90 | 100 | 110 | 120 | 135 | 150 | 788 |
3年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
4年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
5年次 | 72 | 83 | 95 | 105 | 120 | 140 | 150 | 765 |
6年次 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
卒業生 | 70 | 85 | 90 | 100 | 110 | 130 | 150 | 735 |
計 | 225 | 258 | 285 | 315 | 350 | 405 | 450 | 2,288 |
尚、本構想案は現在具体化に向けて準備中であり、実際のカリキュラムとは若干異なる可能性があります。