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【報告】第18回 JYPO 臨床疫学ワークショップ、岡山大学地域医療共育推進オフィス共催企画「生成AIを研究支援に活用しよう」

2024年1月6日に地域医療共育推進オフィスと日本若手精神科医の会の共催企画で臨床疫学ワークショップを開催致しました。臨床疫学ワークショップは、講師の先生をお招きし、講義およびワークショップを通じて臨床研究に関する知識・技術の修得を目的としているイベントです。今回は、精神科領域や地域医療に関わりながら研究に取り掛かりたい初学者が、生成AIを研究支援ツールとして活用できることを目的として開催致しました。

まず、大会長の香田将英(岡山大学学術研究院医歯薬学域地域医療共育推進オフィス)から「生成AI総論、研究に使用する際の注意点」として、多くの生成AIで使用される言語モデルについて紹介した上で、研究に使用する際の注意点について説明しました。その後、アイスブレイクで研究において生成AIを使用する際に気になること・課題点について対面・オンラインでグループワークを行いました。

今回は、ハイブリッド開催で、現地会場の岡山大学とオンラインを繋いでワークショップを開催いたしました。現地・オンライン併せて20名の申し込みをいただきました。グループコミュニケーションサービスのDiscordに今回のセミナー専用のサーバーを立ち上げ、自己紹介や、ワーク課題の成果をDiscord上で共有する形式を取りました。

次のワークショップでは、松井健太郎先生(国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部)より、プロンプトエンジニアリングをテーマに、プロンプトの基礎、文脈の与え方、ハルシネーションへの対応方法などについてハンズオンで学んでいきました。

最後に、吉田和生先生(慶應義塾大学病院臨床研究推進センター教育研修部門)より、論文を書くという観点から、生成AIの活用方法について学んでいきました。前提として重要なこととして、論文執筆に生成AIを使用する際には投稿先の規定を熟読し使用しても問題がない雑誌か確認すること、そのまま生成した文章を使用するという使い方ではなく、内容をしっかり吟味する必要があり、あくまで責任は著者にあることに注意する必要があるという話がありました。

引き続き臨床研究について学ぶ場を提供すると共に学術活動に関する情報交換と交流の場を提供していきたいと考えております。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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