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【報告】高知スタディツアー2025を開催しました

災害医療を多角的に捉え、理解を深めることを目指し、学生たちが災害時に医療従事者として適切に行動できる人材へと成長することを目的に、山里海医学共育プロジェクト(公衆衛生学マスター養成プログラム)と黒潮医療人養成プロジェクトの合同企画として、5月31日から6月1日の2日間、高知県で災害医療・防災をテーマとしたスタディツアーを実施しました。本プロジェクトからは岡山・島根・香川・鳥取大学から18名の学生が、黒潮医療人養成プロジェクトから29名の学生が参加し、教職員あわせて58名が関わる企画となりました。

1日目(5/31):

  • 高知大学医学部アメニティマルチスペースで、4つのグループに分かれて実技訓練を実施し、無線訓練(トランシーバーを使用した災害時の情報伝達演習、METHANEレポート形式での状況報告)、トリアージ訓練(START法を基にした分類訓練、3枚つづりのトリアージ・タッグの記入・装着方法)、三角巾実習(応急処置の基本技術、本結びの正しい結び方と腕の固定法)、ロープワーク実習(災害現場で使用される巻き結び、引き解け結び、自在結び)を学びました
  • 津波避難タワー見学:スポーツセンター津波避難タワーなど南国市内の避難施設を実際に訪れ、津波到達時間を考慮した300メートル間隔での設置や地域一体となった防災体制の実際を体感しました

2日目(6/1):

  • 高知県総合防災訓練および防災フェスティバルに参加し、地震体験車、航空自衛隊大容量給水車、段ボール製簡易ベッド、降雨体験装置などの見学・体験のほか、防災グッズ作成(ゴミ袋を使った簡易ポンチョと新聞紙を使った食器)など、多様な災害対策体験学習を行いました
  • 医療訓練:参加学生全員が傷病者役として参加し、実際のトリアージ・タッグによる分類とエリア振り分けを体験しました

全体を通して 学生からは「高知県や高知大学の防災意識の高さに驚かされ、災害対策に真剣に取り組む姿勢を学んだ。」「災害医療は特定の診療科ではなく、すべての医療従事者が関わる可能性のある領域であることを理解した。」「他大学の学生との交流を通じて、地域による防災意識の差を痛感し、自分の地域でも防災意識を高める取り組みをしたい。」などの声がありました。

実習を通して、学生には、災害医療の専門知識と技術を身につけ、ミクロなレベルだけでなく地域ひいては社会全体を俯瞰しながら、災害時に地域医療に貢献できる医療人となることを期待しています。今回の実習にご協力いただいた関係者をはじめ、黒潮医療人養成プロジェクトの皆様、そしてスタディツアーに携わったすべての方々に心より感謝申し上げます。引き続き皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

メディア掲載

テレビ高知

6月1日(日) に高知県総合防災訓練の様子および本プロジェクト参加学生のインタビューの様子が、テレビ高知「想定は四国沖でM9.0…南海トラフ地震に備えて総合防災訓練と親子防災セミナー」に放送されました。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1950195?display=1&mwplay=1

台湾TVBS

6月29日(日)に台湾TVBSより高知県総合防災訓練の取材動画が放送されました。本プロジェクト参加学生と教員がインタビューに応じています。訓練の様子は12:10過ぎからご覧頂けます。

https://www.youtube.com/watch?v=q6vUiOTRdVs

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