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「2025とりだい夏プログラム」報告

鳥取大学では山里海医学共育プロジェクトの一環として2023年度、2024年度に引き続き「2025とりだい夏プログラム」を実施しました。プロジェクトの中で鳥取大学が提供する「救急医学・災害医療学マスター養成プログラム」と「感染症学マスター養成プログラム」の内容を8月4日〜8月22日の期間に受講者の希望に合わせたスケジュールで実施し、岡山大学、香川大学、島根大学、鳥取大学から医学科、看護学科を含む1年次から5年次まで計25名の学生が参加し、多職種・多大学間での学びの場となりました。
救急・災害医療コースではプレホスピタルケアを含む高度救命救急センターでの実践的な診療参加型臨床実習が行われ、参加者からは次のような感想が寄せられました。
- 緊迫した救急医療の現場を肌で感じることができた
- ドクターカーに同乗し、プレホスピタルでの看護師の仕事を実際に見ることができた
- 広範囲熱傷の治療に搬送直後から数日間携わり、鳥大救急ならではの貴重な体験ができた
- 検査結果から病態を把握し、初療の方針を立てることの興味深さや、超急性期医療においては自分の処置がすぐに結果としてあらわれるやりがいを知ることができた
- 救急外来を訪れる様々な患者さんに接して、検査結果等の客観的データとともに精神的問題や背景にある問題を含めて統合的に患者さんをみることの重要性を実感した
感染症コースでは抗菌薬の適正使用等に関するレクチャー、検体採取や微生物検査の実習、防護服着脱等の感染防御に関する実習、外来・病棟での診療参加型臨床実習などが行われ、参加者からは次のような感想が寄せられました。
- 標準予防策の実践的理解を深めることができた
- 感染症内科は単独で完結しているのではなく、病院の患者さん全員を診ているのだと知り、イメージが大きく変わった
- 感染症内科においては病原体に対して「どのように治療を組み立てるか」を論理的に考える力が求められることを実感した
- 感染症治療や感染制御について具体的に学ぶことで、自分も将来は感染症専門医としてこのように働いてみたいという気持ちが強くなった
その他、「他大学の学生と一緒に本実習に参加して異なる視点から意見交換ができ、非常に貴重な経験となった」といった感想が多く聞かれました。
この3年間の夏プログラムであきらかになった課題点等について十分に検討し、今年度から始まった両プログラムの正課実習にも反映して、さらに質の高いプログラム構築を目指していきます。
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