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地域共修セミナー「自然災害時の健康とレジリエンス」を開催しました

山里海医学共育プロジェクト(公衆衛生学マスター養成プログラム)では、災害が起きたとき、そしてその後に、地域で暮らしと健康を守るために何が大切かを、現場の実践と対話から学ぶ機会を重視しています。
その学びの流れの一環として、11月7日(金)に、鹿田L-caféと共催で地域共修セミナー「自然災害における健康とレジリエンス-2018年西日本豪雨災害後のコミュニティにおける対応と回復-」を開催しました。当日は、日本人学生・留学生あわせて8名が参加し、災害後の健康支援と地域の回復力(レジリエンス)について、実践事例をもとに学びを深めました。


開催概要

  • 日時:11月7日(金)17:30~
  • 場所鹿田L-café(鹿田キャンパス 医学資料棟3F/L-コモンズ)
  • 共催:山里海医学共育プロジェクト(公衆衛生学マスター養成プログラム)・鹿田L-café
  • 参加者:8名(日本人学生・留学生)

ゲスト講演:災害後の健康を支える“協働”と、地域の回復

セミナー前半では、特定非営利活動法人そーる訪問看護ステーションの片岡奈津子氏をゲストスピーカーとしてお迎えしました。片岡さんからは、2018年に真備町で発生した豪雨災害を事例に、災害時に地域住民が築いた協働型の支援体制や、そーる訪問看護ステーションの取り組みについてお話しいただきました。

災害後に求められる支援は、医療や介護といった「ケア」だけにとどまりません。生活の再建の中で生じる不安や孤立、心身の不調に寄り添い、地域のつながりを回復していくことが、結果として健康を守ることにつながるといった視点が、実践とともに共有されました。

なお、本セミナーではAI同時通訳を活用し、留学生も内容を十分に理解しながら参加できる環境を整えました。多様な参加者が同じ話題を共有し、対話できる学習の土台づくりとしても大きな意義がありました。


対話から考える:大学生として、地域の「備え」と「支え合い」にどう関わるか

後半は、岡山大学地域医療共育推進オフィスの香田将英 特任准教授、ヘルスシステム統合科学研究科の原田奈穂子 教授の司会進行のもと、パネルディスカッションを行いました。参加者は2グループに分かれ、災害後の地域の支援のあり方や、平時からできる備え、学生が地域の相互支援に参加する方法などについて活発に意見を交わしました。

参加者からは、
大学生として地域の相互支援にどのように貢献できるかを考える良い機会になった
といった声が聞かれ、防災・減災と地域レジリエンスの重要性をあらためて実感する場となりました。また、日本人学生と留学生がそれぞれの視点を共有したことで、災害時の情報伝達や支援の受け止め方の違いなどにも目が向き、文化的に配慮した防災・減災アプローチの必要性も再認識されました。


今後に向けて

山里海医学共育プロジェクト(公衆衛生学マスター養成プログラム)では、今後も、現場から学び、対話を通じて「備え」と「支え合い」を具体化していく学習機会を継続していきます。学生・教職員の皆さまのご参加を心よりお待ちしております。